

「Meltな人々。」
vol.1 やまのぼり
「心とろける、メルトな時間。」をコンセプトに掲げるお香ブランド〈Melt〉。
この「Meltな人々。」というインタビューシリーズでは、Meltに携わってくれている方を中心に、その感性や取り組みなどについてお話を伺っていきます。
vol.1は、2月に開催した「Melt Night」の企画運営をしていただいた、やまのぼりさん。普段の活動や、活動を通して感じたことなどを伺ってみました!
やまのぼり
Instagram:https://www.instagram.com/yamanobori_0?
1998年生まれ。会社員をしながら文や絵を描いたりフレグランスブランドを開いている。2025年にイラストエッセイ本「ヤマノボリ」を自費出版。
普段の活動について
ー最初に知り合った時は香りのインフルエンサーという印象が強かったのですが、ここ数年で色々と活動の幅を広げられて、今後どうなっていくんだろうと思っています笑
僕もよくわかっていないので、簡単に現在取り組んでいることを教えていただいてもよろしいでしょうか?
会社員兼動画クリエイターでしょうか?笑
平日は会社員として働きながら、SNSを中心に「日常に物語を見つけよう」というコンセプトで、日々の暮らしを切り取ったコンテンツを発信しています。
また、昨年『Self Scent Story 』というフレグランスブランドを立ち上げました。
ー色々とお話伺いたいのですが、最初にインフルエンサー活動を始めたきっかけを教えてください。
服に興味を持ったことがきっかけです。職場のおしゃれな先輩に「私たちの仕事は、自分が良いと思ったモノにお金を払うことよ」と教えられてから、憧れのお店を回るようになって。たくさんのお金が消えていったのですが…笑
服が自分を新しい人物に仕立ててくれるのが面白くて、どんどんハマっていきました。試しにTiktokでファッションを投稿してみたら、たくさんの人にみてもらえたのが嬉しくて。そのまま投稿を続けていたら、今の「やまのぼり」が出来上がりました笑
ー試しにとはいえ、なんで投稿してみようって思ったんですか?
ファッションに距離を感じている人に、素人でもこんなに楽しめるんだよ!って伝えたくて。
私も先輩のおかげで、ファッションも、自分自身も好きになれたから。
ーやまのぼりさんは、香りやファッション以外にも、旅やライフスタイルなど幅広く投稿している印象があります。
そうですね。
入り口はファッションでしたが、続けていく中で、それ以外にも自分が本当に良いと思ったものを発信したいと思うようになりました。
大学時代、田舎に住み込みで働いていたことがあるのですが。手仕事で作られた商品や、昔からある魅力的なお店が廃れていくのを目の当たりにしたんです。良いものなんだから、みんなに知ってもらえればきっと残っていくはず!と思って。
それから、服以外のものやこと、お店など、自分が心からおすすめしたいもの全般を投稿するようになりました。
エッセイの執筆について
ーそういえば、最近エッセイを出版されたそうですが、なぜ書いてみようと思ったのですか?
元々小さい頃から絵を描くことや読書が好きだったので、自然と本を作ってみたいという気持ちがあったんです。
今年の初夏に数ヶ月ほど仕事やSNSを休んでいたのですが、時間だけは沢山あって笑
せっかくならこの機会に作ってみようとスタートしました。
ーエッセイという形式を選んだ理由はありますか?
水木しげるさんの「ねぼけ人生」というエッセイに出会った時に、なんて面白いんだ!と感銘を受けたんです。
また、旅行に出かける度に好きなエッセイに出会うことが多くて笑
これはもうエッセイを書くしかないと思いました。
ーエッセイを作る中で感じたことを教えてください。
改めて作家さんの凄さに気づきましたね。
始める前は、「まあなんとかなるでしょ」と高を括っていたのですが、想像以上にしんどくて。
文章ってみんなが書けるじゃないですか。だからこそ、自分らしい文章を作るのが本当に難しかったです。
ーSNSのコンテンツを作ることと、エッセイを書くことは似ていますか?
個人的には全く別物でした。
SNSって、見せたい自分だけを見せられるし…
最初は同じ気持ちでエッセイを書いていたのですが、出来上がった文章をみて唖然としました。全然面白くなかったんです笑
着飾った文章って魅力的じゃないんですよね。
入稿4日前に急いで全部書き直したのですが、本当の自分と向き合わなきゃいけないし、でも入稿の時間は迫ってるし…。メンタルも体力もへとへとになりながら、なんとか形になりました。
しんどかったし、できた作品に納得はいってないのですが、やっぱり創作は好きだなと。より一層創作意欲が沸きました笑
SNSのコンテンツを作っているだけじゃこの気持ちは生まれなかったと思います。
ー元々創作が好きだったんですか?
そうですね。
小学生の頃、人と話すのが得意じゃなくて、休み時間ずっと絵を描いていたんです。
そしたら「絵うまいね」とか「これも描いてみてよ」とか話しかけられることが多くなって。自分が作ったものを通して、人と繋がれたのが嬉しかったんだと思います。
一方で、私の創作は人に届けることが目的じゃないなとも感じています。もっと自然な欲求というか。子どもってお絵描きとか泥だんご作りとか、ものを作ることが好きじゃないですか。それと同じで、純粋に作るってことが好きなだけという気もしてます笑
ーやまのぼりさんの人となりについて知れた気がします笑
Meltについて
ーやまのぼりさんには、今年の2月に開催した「Melt Night」の企画運営をお手伝いいただきました。その節はありがとうございました!
イベントを通して、Meltに何か感じたことはありますか?
「心を溶かす」というコンセプトがとてもしっかりしたブランドさんだなと改めて感じました!
体験型のイベントって、お客様にどういう価値を届けるのか、コンセプトがしっかりしていないとなかなか難しいんですよね。
それをあれだけの世界観にこだわりつつ実現できたのは、Meltさんの魅力だと思います。
ー嬉しいお言葉ありがとうございます!
今後の展望について
ー最後にやまのぼりさんの今後の展望について教えてください。
10月にブランド1周年を迎えるので、楽しいイベントを企画中です。
楽しいイベントって、なんかお遊戯会みたいで子どもっぽいですかね?笑
エッセイ本も改訂版を製作中で、間に合えば一緒にお披露目できたらいいなと思っています。
今はSNSを中心に発信活動をしていますが、今後は本や絵などの創作活動に力を入れていきたいです!
やまのぼりさん、貴重なお話しありがとうございました!やまのぼりさんには、Melt Timesにてエッセイを連載していただく予定です。
タイトルは「うたた寝ぐらし」
わざと、もしくはうっかり心がゆるむ時間を見つけていく、やまのぼりさんによるエッセイをお楽しみに!
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また、今後もこの「Meltな人々。」という企画を通して、Meltに携わってくれている方へのインタビューを続けていきますので、ぜひご期待ください!